九谷焼は絵付け様式に特徴のある陶器です

 

九谷焼は絵付け様式に特徴のある陶器です

日本国内には陶器の名産地がいくつかあります。九谷焼もそのような陶器の一つで、現在では、石川県の能美市寺井町付近や金沢市、加賀市、小松市などで焼かれたものを指しています。
九谷焼の陶器の特徴は、きらびやかな絵付け様式にあります。主な材料である花坂陶石は鉄の含有量が高いために、酸素の量を少なくして焼きますと、青白い色になります。この青白い色が、鮮やかな色彩をさらに強調することになります。絵付け様式はいくつかに分類できます。
青手と呼ばれているものは、紫や黄色、緑、青の四色を用いて器の地をすべて塗りつぶしてしまいます。
五彩手と呼ばれているものがあります。この技法は、青手の四色に赤を足したものを指していて、九谷五彩とも表記されています。この特徴のある色彩は、日本画で有名な狩野派の影響を受けたとも言われています。
そのほかに金襴手と呼ばれているものもあります。九谷五彩に用いられている赤をより強めたものに、金を使用したものです。器を塗りつぶした赤色に金の絵付けが映えて、とても豪華なものです。
江戸時代のはじめ頃に焼かれたものをその起源としているようですが、それを古九谷と呼んでいいのか、それとも有田焼と呼ぶべきなのか活発な議論が交わされています。